K.清栄
全く、純粋だった。感じのいい子だと思った。事実そうだった。デート、電話は何度かした。雪降りで、路面が者ベット上で、赤い長靴をはいていたのを覚えている。
誕生日の時だったか、家に来てくれた。看護学生だった彼女は、煮沸消毒のことを教えてくれた。料理はオイルサーディンを使った結構手の込んだ料理だった。?間違ているかもしれいない。
帰れり際に、玄関で、キスをしようとした。結構かたくなに拒まれた・・・。今は、男をプライドを砕かれた・・・。と言い訳しておく。
そのとき気は、無言で私鉄の駅まで送っていった。
後日また彼女が料理を作りに来てくれた。「この部屋に来ると落ち着く」と言っていたが、そっけない返事をしたような気がする。県庁上級職を目指していた。私の県は、他の件と比べ立て、明らかに枠が少なく、10人の枠だった。壁には目指せ県庁とか、張り紙をした。「来ちゃ悪いのかなぁ・・・」と彼女は言った。食事を作ってもらい、ハンバーグステーキだったか・・・。
今度は玄関で何にもしなかった。(当時、同級生の本女性に気が向いていた。結局私は降られるのだが)。彼女は、かなり落胆した重い足どりで、駅まで一緒に行った。その姿が、今も目に焼き付いている。
彼女は覚悟の上で来たんだ・・・でも私は、その後彼女に電話しようとしなかった。避けていた。
今思えばとんでもなく悪いことをした。プラトニックながら大きな傷を負わせてしまった。数少ない親友との間に第一の亀裂が入ってしまった。
でも、30歳過ぎの時酔った勢いで、医大のナースステーションに夜電話していた。電話に出た看護師は、事情を話してみると、よく話してくれる人で、この前結婚した。と教えてくれた。
安心したような、惜しいような複雑な気持ちだった。でも私でなくてよかったかもしれない。病床にいがちなで、幸福な人生を送れたかわからない・・・幸せになってほしい、と願うしかない。医師とでもいっしょになったかなぁ。
このシリーズを書いている時はその時の気持ちになりきっているから、気分が重い。涙が出る。書き終えるとしばらく、寝入ってしまう。これも自己満足かもしれないが。
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